リアルダンサーズ一問一答 体位編

ワイルドな正常位ほど女性はイキやすい? 

正常位 ― あらためて考えると、不思議な言葉です。体位において何が正常で、何が異常なのでしょう?ほとんどの哺乳類は、後背位で交尾をします (ボノボというチンパンジーの仲間には、正常位で交尾をしていたという記録がありますが)。お互いに身体と身体を正面から向きあわせ、視線を交わしながらひとつになれる体位というのは、とても人間らしいという意味が、正常という語に込められているようです。

前戯から挿入に移るときは、まず正常位でつながることをオススメします。女性が全身をベッドや床に預けているため、カが抜け、ペニスを受け入れやすくなるからです。挿入後は、男女それぞれの腰の角度、脚の開き方を変化させてみましょう。膣内にペニスが当たる角度に変化が生まれるため、感じ方も変わってきます。無理な体勢を避けるため、女性の腰の下に枕やタオルを敷いて、角度を調整するのもいいでしょう。

気をつけたいのは、女性が脚を閉じる体位のとき。両膝がくっつくほど脚を閉じてしまうと、ペニスが深く入りにくくなるため、男女ともオーガズムは得にくくなります。女性の脚を体育座りのようにして折り曲げ、両手で胴体に押しつけるようにしてピストン運動をする屈脚正常位が好きな男性も多いようですが、これでは女性がリラックスできず、感じにくくなるので、女性の脚を開いたほうがいいでしょう。

男性にとって騎乗位は、寝てるだけでいい楽な体位?

騎乗位については誤解がたくさんあるように思います。女性が男性の上にまたがって、腰をくねらせ、ひとりでにオーガズムに昇りつめる。これはポルノグラフィによって植えつけられたイメージです。ほかの体位と比べると、女性が自主的に動きやすい体位ではありますが、女性の快感の構造を考えると、腰を前後に揺らしても、回転させても気持ちよくなるはずがないのです。

女性が気持ちよくなるには、ピストン運動、すなわち前後の動きが必要です。男性の上にまたがった状態で上下に動こうとすると、まるでスクワットをしているようになり、これでは快感どころではありません。男性は寝転がったままで膣によってペニスをしごいてもらうことになるため、楽かもしれませんが、大切な彼女にここまで無理をさせてまで、自分の快感を追求する必要があるでしょうか。女性の下になっていても、あくまで男性が腰を動かすのが正解です。オススメは、女性が上体を倒し、男性に抱きつくようにしてつながる体位、その名も抱きつき騎乗位です。男性が軽く腰を浮かせて、ピストン運動をします。

最後に、後ろ向きでの騎乗位は、後背座位と同様、女性が非常に感じにくい体位だということも、あわせて覚えておいてください。

座位でふたり一緒にフィニッシュできる? 

座位の醍醐味は「お互いが正面を向いて抱きあうこと」に尽きます。そもそも座位は、男女ともオーガズムに達しにくい体位。男性は女性を上に乗せているためピストンが不可能で、女性も腰が浮いているため自分から動くことは難しい状態です。激しく動けない代わりに、対面座位ではお互いの顔が近いので、目を見交わしたり、甘い言葉をささやきあったりするといいでしよう。ともに両手が自由になるので、男性が女性の胸やクリトリスを愛撫することもできますし、お互い髪や顔に触れあって愛情表現することもできます。

NGなのは、後背位の座位で交わることです。この体勢のほうが対面座位よりも男性は動きやすいのかもしれませんが、女性の膣でもおしり側の面を、ペニスが擦り上げることになります。女性のスポットは膣の前側に位置しているので、おしり側を刺激されてもあまり感じません。長時間続けると膣の潤いが失われ、痛みが生じることもあります。座位は、オーガズムを目指すのではなく、コミュニケーションを深めるための体位と心得ましよう。そう考えると、対面でつながるのがベストだと自然にわかります。体力のない男性は、壁やソファの背に体重を預けると、楽に女性を支えることができますよ。

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