リアルダンサーズ一問一答 女性器編①
乳首や性器が黒い女性は遊んでいる?
性体験の多い女性ほど、男性の手で多く触れられているため、乳首や性器の色が黒ずんでくるというのは、まったくのデタラメ。手垢がつくわけでもないのに、なんともバカバカしい俗説です。性器や乳首の色は、その人が本来持っている色素によって決まります。黄色人種でも髪の毛が真っ黒の人もいれば、茶色がかった人もいるというのと同じこと。色が変化するとすれば、それは出産経験や加齢による場合がほとんどです。乳首が黒っぽい色になるとしたら、それは子どもができたとき。程度の差はありますが、色素沈着が起きるので、経産婦は出産前よりも色濃くなります。これは授乳のときに、赤ちゃんがお母さんの乳首を見つけやすくするためだといわれています。性器は年齢とともに、色のトーンが落ちていきます。極端な言い方をすれば、一度もセックスの経験がなくても、年をとれば色は濃くなるもの。気にする必要はまったくありません。
膣は雑菌が繁殖しやすいから、徹底的に洗うべき?
何ごとも清潔さを重んじる日本人。性器もていねいに洗おうという心がけは、とてもすばらしいものですが、実は「日本人女性の膣は世界一きれい」といわれていることを、知っていますか?日本では、家庭やホテル、銭湯などでホースのついたシャワーが主流。壁にシャワーノズルが固定されているタイプは、あまり見かけません。このホースを使って、性器に直接お湯を当て、スッキリ洗い流す習慣が根づいているため、日本人の性器は清潔な状態を常にキープしているのです。
けれども、洗いすぎはよくありません。膣内には自浄作用がある常在菌が存在し、膣内を清潔な状態に保ってくれています。それなのに、ボディソープなどでごしごし洗うと、この菌まで殺すことになります。自浄機能が失われ、かえってイヤなにおいの元となる雑菌などが繁殖するのです。粘膜や皮膚に傷がつくこともあるでしょう。
一度、傷ができた場所には、菌がさらに繁殖しやすくなるため、ほかよりも不潔になりがちです。また、洗いすぎが膣炎の原因となることもあります。赤くなってヒリヒリしたかゆみに襲われるのが主な症状で、これを膣を不潔にしていたからと判断して、ますます熱心に膣を洗い流す人がいますが、これでは症状が悪化するばかりです。
性器を洗うときには、膣内と同じ成分である弱酸性のボディソープを使いましょう。外陰部をサッと洗えば、それでOK!内陰部 (膣内など) まで洗うのは、やりすぎです。
一方、男性器は露出しているため、洗いやすいというメリットがあります。だから男性はクラミジアなどを女性からもらったとしても、洗い流すことができます。しかし、男性がSTD (性感染症) を持っている場合、女性は膣の中まで洗浄することができないため、感染のリスクは男性よりずっと高くなります。男性もパートナーのために、セックスの前には必ず性器を洗いましょう。
おしっこを途中で止める訓練をすると締りがよくなる?
膣の締まりをよくするには、ケーゲル体操と呼ばれるエクササイズが効果的です。元々は尿漏れの治療や、産後に緩くなった膣を元に戻すために開発されたもので、要するに、オーガズム筋を鍛える筋肉トレーニングのことです。方法はとても簡単。最も基本的なものは、足を軽く開いて立ち、息を吸いながら膣をまっすぐ上に引き上げるようにして静止します。イメージとしては「おしっこを途中で止めるような感覚」ですが、実際に用を足しているときにこの動作をするのはやめてください。締まりがよくなると同時に、膀胱炎になってしまいます。
この状態で5秒カウントしてから、力を抜いてリラックスし、これを5回繰り返します。毎日行えば、膣の締めつけ具合をある程度、自分でコントロールできるようになります。
基本の動作に慣れたら、イスに座って、あるいは仰向けに寝そべって同じ動作をしましよう。特別な道具はいりませんし、通勤通学の電車内やデスクワーク中など、ちょっとした時間を利用して気軽に行えるトレーニングだから、誰でも続けられます。
また、オーガズム筋は男性にも存在します。そしてこれを鍛えることで、勃起時の角度を維持できるといわれています。男性には膣がないので、そのかわり肛門をキュッと締めて、上に引き上げるような気持ちで行うといいでしょう。